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次世代太陽光電池に期待

先週もこのコラムでクリーンエネルギーについてご紹介しましたが、今回はその中でも最も大きな可能性を秘める太陽光電池の新技術についてご紹介したいと思います。地球に降り注ぐ太陽光のエネルギー量は2時間で6×10の20乗ジュールに達し、それだけで全世界の年間エネルギー消費量(石油換算で約140億トン)を賄えると言われています。たったの2時間でこれだけの発電量になる、太陽光エネルギーを活用しない選択肢はありませんよね。大げさに聞こえるかも知れませんが、私は太陽光が地球を救うと考えています。

現在の太陽光を活用した太陽光発電電池は、その95%がシリコンの結晶を利用した製品です。しかしシリコン型の太陽光電池はガリウムなど希少材料を使いますので、どうしても限られた国にその主導権を握られてしまう傾向にあります。そのような中、日本発の技術である「ペロブスカイト型結晶」を使った太陽光電池は、その原材料であるヨウ素の生産量が日本は世界第二位で、世界全体で採取可能なヨウ素の80%は日本に存在すると言われている材料を使用しています。

しかもシリコン型と異なり、その形状を曲げられるフィルムに加工できることから、建物の側壁、車体の曲面等に自由に取り付け可能なのです。ペロブスカイト型太陽光電池の変換効率が現状の25.5%から将来的に35%まで高まれば、EVの車庫の屋根(10m2)に設置すると、約100kmの走行に必要な電力10.5kWhを1日で発電できるようになります。また、EVの車体の屋根(2m2)に設置すれば約20kmを走行できる電力2.1kWhを車載太陽電池1日分で賄えるため、近所への買い物なら充電せずにこれだけで走れるでしょうし、長距離でも車載太陽光電池で充電時間を節約し走行距離を伸ばすことも期待できるのです。政府は2025年にも市場投入出来るよう後押しする方針です。

ペロブスカイト型 太陽光電池
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